センター概要

本研究センターは,知的環境の構築と,それに基づく性別・国籍・年齢を問わず,多様な人々が活躍するダイバーシティ社会の構築を目指し,慶應義塾大学の先導研として発足しました.知的環境とは,実空間に存在する人やモノ,実空間そのものやサイバースペースをセンシングし,それによって得られたデータをネットワークによって集め,処理・解析し,人の活動 を拡張・強化あるいは補完・補助する機能を持つ環境を指します.情報の抽出だけでなく,人の活動を支援するように環境を適応的に変化させ,情報,特に予測情報・推奨情報を提供します.すなわち下図に示すような Cognition Cycle を形成していると言えます.この知的環境に基づき,性別・国籍・年齢を問わず,多様な人々が活躍するダイバーシティ社会は,まさに我が国の目標である一億総活躍社会に合致するものであります.

ダイバーシティ社会の実現には,様々な面での連携が必要となります.この連携は,(1)文理連携,(2)医工連携,(3)産官学連携,(4)地域連携,(5)国際連携,の5つの柱により構成されます.(1)(2)は,慶應義塾大学の強みを活かした取り組みであり,慶應義塾大学が世界をリードする研究拠点となるポテンシャルを持っています.本研究センターは,複数のプロジェクトを有し,また海外の多くの多様なプロジェクトと連携を 目指しています.海外連携は,EU,米国,アジア,オセアニア,からスタートしており,すでに多くの国際連携ジョイントプロジェクトが行なわれています.また,文理連携,医工連携,産官学連携,地域連携に関しても, すでに多くのプロジェクトが行なわれており,今回のクラスターでは,これら5本の柱となる連携に関して, 慶應義塾及び我が国を代表するメンバーで構成されています.今回のクラスタープロジェクトを通して,大きな相乗効果が期待されます.

本研究プロジェクトが目指す多様な人々が活躍するダイバーシティ社会とは,一億層活躍社会と同様,以下のような社会を指します.

  • 若者も高齢者も,女性も男性も,障害や難病のある方々も,一度失敗を経験した人も,みんなが包摂され活躍できる社会
  • 一人ひとりが,個性と多様性を尊重され,家庭で,地域で,職場で,それぞれの希望がかない,それぞれの能力を発揮でき,それぞれが生きがいを感じることができる社会

上記5つの連携を柱として,知的環境及びそれに基づくダイバーシティ社会の実現を目指します.その実現のために,本研究センターは次の4つのサブ・プロジェクトから構成されます.

  1. ネットワーキングプロジェクト
  2. センシングプロジェクト
  3. アクチュエーションプロジェクト
  4. ダイバーシティプロジェクト

各プロジェクトのメンバーはこちらをご覧下さい